失意の冒険者に紅き天使が手を差しのべる〜ダボイ

ジュノ港のメインストリートは各地を結ぶ飛空挺の利用客やソロムグ=要塞方面への狩りを目的とする冒険者が今日も行き交う。

そこにボーっと一人たたずむ冒険者…惨憺たる砂漠の狩場から戻ったオレのことだ。

…と、手を振る者がいる。
フレの一人Mさん(Hume♀)である。
知り合って半年近くになる、その後パーティを組む機会は少ないもののときどきメールを交換する仲である。
近況などを話していると…知り合いの赤魔道士のAF1を手伝って欲しいと打ち明けられた。

AFとはジョブ専用装備(アーティファクト)、またはその取得クエストのことである。一番目のクエストはAF1と呼ばれ、どのジョブもレベル40〜45くらいでオファーを受けられる。残りのAF装備はレベル52以降で取得するものなので、これはプロローグ的な位置づけでもあるのだろう。

赤魔道士のAF1は、オーク族の本拠地でもあるダボイ(Davoi)でPurpleflash Brukdokを倒し、入手したカギを用いて特定の貯蔵庫(Storage Hole)から「オークの乾燥フルーツ」を入手する。
レベル40そこそこの冒険者にとっては、黒魔道士のくせにやたらと体力に満ちたかのオークも去ることながら、危険なオークの徘徊するかの地で十数か所のポイントを回り適切な貯蔵庫を見つけ出すのが非常に難しい。

Mさんの誘いを二つ返事で引き受け、ジュノを出立しダボイへ向かう。
赤魔道士のMさん、タルタル族のナイトSさんとオレで、ミスラ赤魔道士のHさんを護衛しつつ川伝いに目的のオークのいる奥地へと進む。
黒魔オークは実に7700ほどのHPをもつ難敵だったが、盾役がいたこと、魔法以外大きな攻撃がなかったことで大きなダメージを受けることもなく倒すことができた。
貯蔵庫もあっさりとMさんが見つけることができ、AF1は無事終了したのだった。