2006-01-01から1年間の記事一覧
2001年の日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。シリーズ化され好評のようです。大雑把なプロットは「身体の弱い大店の坊ちゃんが妖怪を手下に江戸の町に起こる怪事件を解決」といったものです。いわゆる「安楽椅子探偵」的な展開を期待したのですが…
前に読んだ本とタイトル的に関連しそうですがきっと偶然です。このブログで海外作家の作品をとりあげるのは初めてだと思いますが、大変楽しめました。〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メ…
ミステリ仕立ての現代ファンタジー、ではなくファンタジー的意匠を施した推理物シリーズの第一作。推理小説の読者がラノベと聞いて想像する大胆で突飛な設定を期待すると多少裏切られる気もしますが、僕は結構楽しみました。トリックスターズ (電撃文庫)作者…
同じ町を舞台にする「嘘」シリーズの三作目で、清水マリコのノベライズを除くオリジナル作品としては最新作です。侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)作者: 清水マリコ,toi8出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2006/02/24メディア: 文庫購入: 2人 ク…
第17回小説すばる新人賞受賞作です。前から気になっていた作品なのですが、タイムリーに文庫化したので早速読みました。単行本の表紙の写真とタイトルのフォントが素晴らしいのですが、これがそのまま文庫になったのも嬉しいです。となり町戦争 (集英社文庫)…
年末ということもあり、淡々といきます。鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈1〉 (電撃文庫)作者: 壁井ユカコ,テクノサマタ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (81件) を見る『キ…
感想にちょっと追記しました。『ある日、爆弾がおちてきて』(21/50)ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)作者: 古橋秀之,緋賀ゆかり出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/10メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 230回この商品を含むブログ (355件)…
近日、5作目が出る予定の「戦う司書」シリーズ2作目を読みました。武装司書達をはじめとするキャラクターの個性もさることながら、死者を記憶する『本』という設定がプロットに活かされているのが本作の魅力なのだと思います。 戦う司書と雷の愚者 BOOK2 (集…
離島を舞台にあるおまじないをめぐる連作短編。おまじないといってもいわゆるホラーものではなく切なさや感動のパターンですが、プロットやキャラクターの性格づけにややテレビドラマ的シンプルさというか幼さを感じました。夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1…
この人、なんとなく表紙のイメージから「セカチュー」とか市川拓司の一連の作品とか同じ立ち位置っぽくて敬遠していたのですが(いろいろとスイマセン)、読むと意外におもしろい。食わず嫌いはいけないなと思いました。ぐるぐるまわるすべり台 (文春文庫)作…
『八月の路上に捨てる』で第135回芥川賞を受賞した伊藤たかみの作品。アンダー・マイ・サム (講談社文庫)作者: 伊藤たかみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/14メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (23件) を見る主人公の身体がズレる(…
単行本をとりあげるのははじめてかな。上半期に話題になった作品です。「社会人一年生の物語」としてもエンターテインメントとしても楽しんで読めました図書館戦争作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 12人 …
「文学少女」シリーズも好調な野村美月の初期傑作「卓球場」シリーズ。完結編は「今日の日はさようなら」を歌ってしめます!神宮の森卓球場でサヨナラ (ファミ通文庫)作者: 野村美月,依澄れい出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2003/05メディア: 文…
野村美月「卓球場」シリーズ第3作。今回はシリーズの語り手朝香が恋をします。あだたら卓球場決闘ラブソング (ファミ通文庫)作者: 野村美月,依澄れい出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2002/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含む…
50L50で中でかなり良かった『赤城山卓球場に歌声が響く』の続編。現在おそらく入手困難です。那須高原卓球場純情えれじー (ファミ通文庫)作者: 野村美月,依澄れい出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2002/07メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含…
『狼と香辛料』の3作目です。今回はロレンスに恋(?)のライバル登場といったところです。この二人、少々賢過ぎてお互いに対して素直になるのは大変だなあ?などと思っていましたが、今回のエピソードで二人の距離が縮まればいいですね。狼と香辛料 (3) (電…
『このライトノベルがすごい!』2007年版で1位となった『狼と香辛料』シリーズの第2作です。続刊においても独特のおもしろさは衰えず、オリジナリティーもつ強さをあらためて感じました。狼と香辛料 (2) (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: KA…
『とらドラ!』シリーズが好評の竹宮ゆゆこの代表作。この巻で完結。わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (217件) を…
やったー!! 感想・評価をまとめたり 気になったいくつかの作品の続編を読んだり ライトノベルじゃない作品も読まねば! というわけで読むペースはおそらく落ちますが、引き続きこのブログは続くと思います
最後は「ドクロちゃん」で行こうと心に決めていた…… 決めるなよ>俺 撲殺天使ドクロちゃん (電撃文庫)作者: おかゆまさき,とりしも出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 74回この商品を含むブログ (206件) を…
『GOSICK』シリーズを同じ富士見ミステリーから発表中の桜庭一樹の200ページあまりの単体作品であるが、これも間違いなく彼女の代表作になるのだと思う。 結末まで読み泪が止まらなかったのは、砂糖菓子の弾丸を撃ち尽くして「生き残れなかった少女」に対し…
期待が大き過ぎたかもしれない……。決して悪い作品ではない、むしろトリックの展開を含めいろいろと興味深かった(動機の解明は最後の最後ですか!)が「こいつはスゲエ!」というような驚きは感じません。第23回メフィスト賞を受賞した「戯言」シリーズ第1作…
ビバ!女の友情。ラストは泣けました!赤城山卓球場に歌声は響く (ファミ通文庫)作者: 野村美月,依澄れい出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2002/01メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブログ (35件) を見る
ふざけたドタバタかと思えば、意外に考えさせる作品だったり。先輩とぼく (電撃文庫)作者: 沖田雅,日柳こより出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2004/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 91回この商品を含むブログ (74件) を見る
あえてカテゴライズすると「特殊女子同居もの」でしょうか。ちょっと感動しました。彼女は帰星子女 (電撃文庫)作者: 上野遊,あかざ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/10メディア: 文庫 クリック: 41回この商品を含むブログ (44件) を見る
ああ、やっぱり!冒頭から薄々そんな予感がしていたのですよ。灰色のアイリス (電撃文庫 (0687))作者: 岩田洋季,東都せいろ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2002/07メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (21件) を見る本作は『護くん…
この結末から「続く」ってすごくない?天国に涙はいらない (電撃文庫)作者: 佐藤ケイ,さがのあおい出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2001/02メディア: 文庫 クリック: 19回この商品を含むブログ (34件) を見る現在『私立三十三間堂学院』シリーズを…
残すところ10冊をきりました、とりあえずですが40冊までの評価をランク形式で発表します。1から5の点数で5段階評価をしました。リストは読んだ順で簡単な選評もつけています。
いぬかみっ! (電撃文庫)作者: 有沢まみず,若月神無出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2003/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (71件) を見る犬神使いの一族の少年が主従の契りを結んだのは容姿抜群だが問題児の美少女"…
伝説の名作を発掘!(というと失礼な気がしますが…そんなに古い作品でもないですし)是非一読をお勧めします。カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記 (ファミ通文庫)作者: 橘柑子,堤利一郎出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2005/01メディア: 文庫 ク…