橘柑子『カエルと殿下と森の魔女』(41/50)

伝説の名作を発掘!(というと失礼な気がしますが…そんなに古い作品でもないですし)是非一読をお勧めします。

「たちばな・こうじ」と読むそうです、今のところ本作が唯一の発表作です。2004年の第6回えんため大賞エンターブレイン)の優秀賞を受賞しています。そういえばファミ通文庫は初めてなのです。

とある世界、魔物が棲むという『闇の森』と人里の境に建つ旅籠〈緑龍亭〉の看板娘〈リュン〉が巻き込まれる騒動を描いてます。よくあるファンタジーの道具だてを借りつつもお話はオリジナリティーがありページがどんどん進みました。主人公をとりまくキャラクターも魅力的で続編が発表されていないのが惜しいような気がします。