佐藤ケイ『天国に涙はいらない』(44/50)

この結末から「続く」ってすごくない?

現在『私立三十三間堂学院』シリーズを刊行中の佐藤ケイのデビュー作。本作で2001年の第7回電撃ゲーム小説大賞の金賞を受賞、続編も好評で2005年まで11巻が発表されました。

代々霊能力者の一族の高校生が、高校で起こる怪現象を解決するために呼び出した守護霊はとんでも無い性格の天使でした。
主人公と天使の掛け合いのテンポが良くどんどんページが進みました。

ここがよかった

  • 腐女子ベクトルをちゃんとおもしろいお話にしてる構成力!
  • テンポの良さと笑いのセンス
  • キャラクターバランスと一貫性、わかりやすさ
  • 魅力的な脇役男性キャラクター(天使だけど)

ここは今ひとつ

  • なんだか微妙な学園情景
  • ある意味ご都合主義ともとれる展開