野村美月『那須高原卓球場純情えれじ〜』

50L50で中でかなり良かった『赤城山卓球場に歌声が響く』の続編。現在おそらく入手困難です。

朝香、若菜、紗恵の3人が「松雄芭蕉ツアー」で向かった那須で事件に巻き込まれます。いつもの女子大生9人+葛城先生に、新キャラとして少女巫女さん、薄幸の美少女メイドさん、悩める野生児少年が加わり那須で「鬼退治」騒動が。
1作目と比べるとおもしろさはいまひとつなんですね。新キャラ3人の背景が(ラノベ的に)ありきたり過ぎているせいでしょうか。その分7人の活躍場面が少ないこともあるかもしれません、華代ちゃんを「はしか」で動けなくする、国文科という設定を活かした古文の翻訳作業などいろいろ工夫がみられるのですが。
もっとも本作の重要な小道具である「ドナドナ」の無理矢理の超解釈と、相変わらず美味しいところを持っていく放浪の女子大生太宰忍のラクダに乗った登場シーンには笑えました。