支倉凍砂『狼と香辛料III』
『狼と香辛料』の3作目です。今回はロレンスに恋(?)のライバル登場といったところです。この二人、少々賢過ぎてお互いに対して素直になるのは大変だなあ?などと思っていましたが、今回のエピソードで二人の距離が縮まればいいですね。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/10/10
- メディア: ペーパーバック
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書題について気づいたことを。
題名は登場人物の二人を指しており、「狼」はヒロインの賢狼ホロそのままですが、なぜロレンスが「香辛料」なのかは一作目の終わりを読むとわかります。
カバーをよく見ると英題(これはイラストかデザインの一部のなので、おそらく正式なものではないでしょう)ようなものがあります。『Merchant meats spicy wolf.』とあります。
meatsはmeetsのよくあるつづり誤りなのはご愛嬌として、香辛料を意味するspiceは形容詞の形でwolf=狼に掛かっています。spicyには「ぴりっとした、芳香のある」という意味があるそうなので、ホロの一筋縄ではいかない性格を指しているのかなあと。まったくの直訳で無く日本語に無い表現になっているのが、ちょっとおもしろいですね。