有川浩『ラブコメ今昔』

ラブコメ今昔作者: 有川浩,徒花スクモ出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/07/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 73回この商品を含むブログ (164件) を見る感想はほぼツイート(読書メーター)のとおり。野生時代(角川書店)に連…

小野不由美『丕緒の鳥 十二国記』(新潮社「yom yom」3月号掲載)

ひさびさの「十二国記」新作短編は嬉しいサプライズでした。yom yom (ヨムヨム) 2008年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02/27メディア: 雑誌購入: 13人 クリック: 179回この商品を含むブログ (129件) を見る大型書店で「yom yom」が平積…

彩峰優『サージャント・グリズリー』

第9回えんため大賞・特別賞受賞作品 今年のえんため大賞作品の中では一番期待していたのですが、序盤はともかく後半が……。サージャント・グリズリー (ファミ通文庫)作者: 彩峰優,bomi出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/01/30メディア: 文庫 ク…

小野正道『Chaos Kaoz Discaos』

第9回えんため大賞・優秀賞作品 タイトルにルビがふってあり「カオス・カオズ・ディスケイオス」と読むのですが、さっぱり意味不明のタイトルがなんとなくこの作品の立ち位置を表しているように感じます。 私にとっては久々の「地雷」作品でした、オトナのラ…

岡本タクヤ『千の剣の舞う空に』

第9回えんため大賞・優秀賞受賞作品 ライトノベルに限らずネットゲームや仮想空間を題材とした作品は多く、しばらくはもの珍しさもありましたが、本作は新世代登場を感じた実力作です。千の剣の舞う空に (ファミ通文庫)作者: 岡本タクヤ,柏餅よもぎ出版社/メ…

有川浩『図書館内乱』

図書館内乱作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/09/11メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 138回この商品を含むブログ (425件) を見る7点 〈図書館〉シリーズの2作目。相変わらず安定した面白さで楽しめる。(感想追記予定)

井上堅二『バカとテストと召喚獣2』

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)作者: 井上堅二,葉賀ユイ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/04/28メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 145回この商品を含むブログ (169件) を見る前作でA組に敗北し教室が「卓袱台」&「畳」から「みかん…

井上堅二『バカとテストと召喚獣』

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)作者: 井上堅二,葉賀ユイ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/01/29メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 503回この商品を含むブログ (337件) を見る7点、一気に読め馬鹿馬鹿しくもおもしろい。作風は全く異な…

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/21メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 310回この商品を含むブログ (771件) を見る8点 書棚の読み待ちスペースを長いこと占有していた2冊の本のうち…

尾関修一『麗しのシャーロットに捧ぐ ヴァーテックテイルズ』

麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)作者: 尾関修一,山本ケイジ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (75件) を見る昨年の富士見ヤングミステリー大賞・佳作。 …

悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた

8巻以降は副題に《It》とあるように《悪魔のミカタ》となった堂島コウの中で成長しつつある謎のパワーの秘密を中心に展開していくようです。今回はなんと《悪魔のミカタ》の前任者が登場。アクションはありがちな展開でややもたつきますがお話は気持ち良い…

うえお久光『悪魔のミカタ8 It/ドッグデイズの過ごしかた』

番外編は動きよりも心理描写が主体でしたが、8巻からはアクション主体となります。 しかも駆け落ち+カーチェイス+ガンアクションとアクション映画を彷彿とさせる王道展開です。伏線を気にせず頭を空っぽにして展開を楽しむと吉。6点悪魔のミカタ〈8〉It …

うえお久光『悪魔のミカタ7 番外編・ストレイキャット リターン』

10歳の小鳥遊は、かわいげの無い言動はともかく内面は意外に子供子供していて、日奈との出会いで少しずつ変わっていくのですが、その辺りの精神的な成長物語に共感できると本作は楽しめるでしょう。前作同様1ヶ月区切りの連作短編形式になってます。前巻…

うえお久光『悪魔のミカタ6 番外編・ストレイキャット ミーツガール』

番外編と銘打たれている本作と続刊7では、一作目のヒロイン冬月日奈の幼馴染で「女が好きな女」小鳥遊恕宇(たかなし・じょう)の小学生時代が描かれます。番外編ということもあり期待してなかったのですが、意外にも小さな謎解き要素や本編に至る伏線が多…

うえお久光『悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン』

脇役から一転『先輩』こと真島綾がヒロインとなり《知恵の実》の騒動に巻き込まれます。そして今回はボクシング!素人のコウと超人ボクサーが先輩を巡って争う試合展開は意外に白熱の展開となります。6点悪魔のミカタ〈5〉グレイテストオリオン (電撃文庫)…

うえお久光『悪魔のミカタ4 パーフェクトワールド・休日編』

前作《平日編》で予告された堂島コウと舞原サクラのデートと、そこで起こる騒動が描かれます。お話の舞台となる遊園地《和歌丘タワーワールド》のディテールづくりは並々ならないものを感じました。ここまでもデートに邪魔が入りそうな伏線はあったのですが…

うえお久光『悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド・平日編』

次巻《休日編》のプロローグというべき作品です。見所としては舞原妹サクラと堂島コウとの微妙な関係。なぜかサクラへのデートをなかなか切り出せないコウとそれをサポートする舞原家の面々がおりなすドタバタ。かと思えば《悪魔のミカタ》に敵対する《夕日…

うえお久光『悪魔のミカタ2 インヴィジブルエア』

犯人は早々に露見し、結末に明かされるハウダニット的な謎解きも前作のような緊張感に欠け今ひとつでした。むしろ《知恵の実》インヴィジブル・エアが起こす騒動のバカバカしさや、ジィ・ニーら舞原(まいばる)家や小鳥遊(たかなし)などの強い女性キャラ…

悪魔のミカタ 連読

もともと年末年始に読もうとしていたのですが、1月3日から7日にかけて『悪魔のミカタ』のシリーズ前半を一気読みしました。今回は短評&10点評価形式で。 このシリーズはこれまで13巻が刊行されていますが、約2年半ぶりの続編の刊行が発表されていま…

池上永一『ぼくのキャノン』

初めて読む作家さんです。以前から興味はあったのですが、この人の作品にとりあげることの多い沖縄という土地に思い入れが無いせいか、なんとなくスルーしてました。代表作は本作のほか『シャングリ・ラ』や直木賞の候補作になった『風車祭(カジマヤー)』…

小川一水『第六大陸2』

読了!最後まで満足。第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/08/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 29回この商品を含むブログ (148件) を見る

小川一水『第六大陸1』

これを読みながら新年を迎えてしまいました。期待以上の大作です、冒頭からワクワクします。第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/06/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 862回この商品を含むブログ (212…

雨宮諒『夏月の海に囁く呪文』

離島を舞台にあるおまじないをめぐる連作短編。おまじないといってもいわゆるホラーものではなく切なさや感動のパターンですが、プロットやキャラクターの性格づけにややテレビドラマ的シンプルさというか幼さを感じました。夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1…

伊藤たかみ『アンダー・マイ・サム』

『八月の路上に捨てる』で第135回芥川賞を受賞した伊藤たかみの作品。アンダー・マイ・サム (講談社文庫)作者: 伊藤たかみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/14メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (23件) を見る主人公の身体がズレる(…

有川浩『図書館戦争』

単行本をとりあげるのははじめてかな。上半期に話題になった作品です。「社会人一年生の物語」としてもエンターテインメントとしても楽しんで読めました図書館戦争作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 12人 …