うえお久光『悪魔のミカタ7 番外編・ストレイキャット リターン』


10歳の小鳥遊は、かわいげの無い言動はともかく内面は意外に子供子供していて、日奈との出会いで少しずつ変わっていくのですが、その辺りの精神的な成長物語に共感できると本作は楽しめるでしょう。前作同様1ヶ月区切りの連作短編形式になってます。前巻の《魔法ステッキ》に続いてのミステリー『猫が、消える』で日奈がみせる名探偵ぶりや、後半の神様のエピソードなど退屈させません。7点