宝箱をさがして〜ガルレージュ要塞

男三人、勝負に手加減無し


ガルレージュ要塞(Garlaige Citadel)〜ソロムグ原野にある巨大な地下建造物。もともとはサンドリア騎士団の築いた地下要塞で、アラゴーニュ地方では獣人軍に対する最大の防衛拠点でもあった。先のクリスタル大戦で闇の王の軍勢の奇襲を受け壊滅し、今日はその一部が廃墟として現存する。

魔防門(Banishing Gate)〜要塞の数箇所に設けられた外敵の侵入を防ぐ門扉。4箇所のスイッチを操作することで開き、一定時間が経過すると閉じる仕組となっている。扉は構造上、反対側からは開くことができないが、このことが逆に獣人軍の奇襲を受け、精鋭を誇る騎士団が敗北する原因になったとされる。

Nさん(Hume♂RDM)と連絡をとり要塞に集合し、コッファー探しである。
目的の宝箱(Treasure Coffer)は第2魔防門の先に4ヵ所、第3魔防門の3ヵ所にあるという情報を入手しているので、スイッチを操作に必要な4人で向かう。
先月のソロムグ粘土ツアーに引き続きFさん(Hume♀)が助っ人で参加。さらにNさんと同じリンクシェルのGさん(Hume♂BLM)が同じ目的で加わる。頼もしいメンバーである。

この探索のポイントであるが…

  • 宝箱は7ヶ所に出現するが、一度開けると一定時間後にどこに出現するかは不明である。
  • モンスターのいる小部屋のスイッチを操作し、門が開いたら迅速に移動しなければならない
  • 門の先にもモンスターがいるため通過したあとも安全地帯までは気が抜けない
  • 聴覚検知(ホネ、コウモリ等)、視覚検知(カブト)に加え厄介な魔法検知(ボム、ツボ)がいるためインビジ、スニークと薬品の使い分けが必要となる
  • 総じてモンスター配置がきわどく徘徊範囲が広いため安全地帯でも細心の注意が必要である

非常にスリリングである。
想定される危険を回避するためメンバーは全員、インビジ、スニークの魔法とプリズムパウダー、サイレントオイルの薬品の両方を準備している。オレは呪符リレイズも持ってきている。

ソロムグ原野から要塞に入り、第1魔防門を越え第3魔防門を目指す…、残念ながら箱は見つからない。
ここでオレはソロムグ原野に出て持参したセルビナの粘土でエニッド・アイアンハートの言葉を刻んだ石碑を転写する。これで念願の1万ギルおよび一連の粘土クエをコンプリートである。
このあともと来た道を戻り2門側に向かう。2門通過直後にオレのスニークが切れスライムに感知されてしまい攻撃を受ける。即座に戦況不利と判断した黒魔道士Gさんのエスケプが発動し全員脱出する。
戻って再び2門の先を調べるが無い…どうも他の冒険者に開けられてしまったようだ。再び3門に向かう。

一度通過したのでスイッチ操作の分担も慣れたものである。オレは手前右(北東側)の部屋に入る…、となぜかスイッチが既に操作されている…?
誰か間違って入って操作したのかな…と聞いてみようとしたところ、「第3魔防門が開き始めた……」のメッセージが出たので慌てて部屋を出て門に向かう。

Nさんが早速箱を見つけるが、直後、ひとりがモンスターに発見され、さらに運悪くリンクしてしまう。勝ち目がなさそうなのでソロムグ原野まで逃走する。
体制を立て直し戻るが、箱は既に無かった…。箱は誰かが開けなければ勝手に移動することは無い。知る限りでは3門の向こうには誰もいなかったはずだが。

どうも先ほどのスイッチを押していた「5人目」の冒険者も我々と一緒に3門を通過したようだ。魔法か薬品で姿を隠していたので気づかなかったが、足音を耳にしたヒトもいたらしい。
いわゆる「便乗」であるが、こういうのは冒険者うしの知恵比べのようなものでとやかく非難することではないと思う。
3門側に再出現することを期待しこの日はパーティを現地解散となりログアウト。

「次に会うときはお互いライバルだね」という言葉が耳に残る。