作品の素晴らしさを伝えるために不要な言説

狭い国内にギュっと人がいて何かを選択するのに均質過ぎて判断基準が難しいせいかどうかは知らないが、本来「内容勝負」のクリエイティブな世界でも「誰が作った」というのが基準になりがちである。

わかりやすくアニメを例にあげると

  • 「やっぱり○○が制作するとこうなる」(いい意味でも悪い意味でも)
  • 「やっぱりあの△△を監督した●●の作品だから良い」(概ね良い意味で)

ネットでもよく目にする言説であるが、こういう外形的な話は不思議なくらい海外のユーザには通じない、少なくとも自分の経験では。要はあまり「国際的」ではないということらしい。

もしあなたがわが国の素晴らしい作品(アニメでも、漫画でも、音楽でも、伝統芸能でも)を海外の誰かに紹介しようと思ったら、「あの●●を作った○○のだから」とかいう修飾をいくら尽くしてもそれはほとんど徒労に終わることは確実である。多少拙くても「俺はこの作品が○○だから良かった」と伝える方が遥かにマシである。