森見登美彦『太陽の塔』

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
クリスマスが近づく京都の街を舞台に、大学生(ただし休学中)の主人公の一人称語りで進む本作。どこが「ファンタジー」かとツッコむのが正しい作品。
ラストを含め何度か挿入される「叡山電車」のシーンを含め、主人公の元カノの「水尾さん」は実は非モテ男の妄念が生み出した幻想の産物では?などと考えると楽しいかも。7点