桜坂洋『よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター』

桜坂洋の代表作2巻目。実は前作がいまひとつ楽しめなかったので本作を手に取ったのはちょっとした偶然。前作で不満だったことをまとめると下記の3点かな:

  • 長くてダレるわりに展開にヤマがない
  • メイン語り手のこよみ(おバカでけなげな女子高生)の視点で物語を追うのが疲れる
  • 「現代魔法」という仕掛けが腑に落ちず、故にカタルシスが無い

このあたりの不満をすべて解決していると思う、本当に見事に

  • 思い切って絞り込んだページ数、物語は渋谷の数百メートルで数時間の間に起こる
  • 新しい語り手として達彦が登場。さらに年上の女性である美鎖との出会いの物語とした
  • 現代魔法に冒頭に解説を入れ、さらに美鎖と弓子のバトルでわかりやすく実演!

7点、近いうちに次作もいきます。