高野和『七姫物語 第二章』

七姫物語(2) 世界のかたち (電撃文庫)

第9回（2002年）電撃ゲーム小説大賞の《金賞》受賞作の続編であるが、前作の11ヶ月後というライトノベルとしては異例の期間をおき刊行されシリーズは2007年現在も続いている。
長期にわたって続刊が続くということは、熱心なファンがついているということであり、本シリーズの独特の個性に他の作品にない魅力を感じているのだろう。

ただ、僕は本作で200ページ超の壮大な幕間劇を見せられたような気がしてどうも続刊に手を伸ばす気がおきない。確かに設定やキャラクターは魅力的であるし、独特の三人称形式を通じて空姫（カラカラ）の観察眼で見る異世界の風景も確かに心地良いのだが……。５点