2007-01-01から1年間の記事一覧

高野和『七姫物語 第二章』

七姫物語(2) 世界のかたち (電撃文庫)作者: 高野和,尾谷おさむ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2004/01/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (55件) を見る第9回(2002年)電撃ゲーム小説大賞の《金賞》受賞作の続編で…

この一ヶ月間の読書を淡々と振り返る

いつのまにか1ヶ月放置! このところ毎週末に用事が入り、読書時間をとるので精一杯だったのが理由です。 「文学少女」シリーズ バッカーノ 「学校の階段」シリーズ 「食卓にビールを」シリーズ 狼と香辛料IV 麗しのシャーロットに捧ぐ ミミズクと夜の王 天…

野村美月『天使のベースボール』

天使のベースボール (ファミ通文庫)作者: 野村美月,尾崎弘宜出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2002/03メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (16件) を見る所用で立ち寄った、とある街のブックオフのバーゲン棚にて発見即購入。 こうし…

紅玉いづき『ミミズクと夜の王』

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)作者: 紅玉いづき,磯野宏夫出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2007/02/10メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 225回この商品を含むブログ (404件) を見る2006年度の電撃小説大賞の《大賞》受賞作品。…

ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』

竜を駆る種族 (ハヤカワ文庫SF)作者: ジャックヴァンス,Jack Vance,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (44件) を見るたまにはSFを。 1976年に翻訳出版された作品の新装版。字…

尾関修一『麗しのシャーロットに捧ぐ ヴァーテックテイルズ』

麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)作者: 尾関修一,山本ケイジ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (75件) を見る昨年の富士見ヤングミステリー大賞・佳作。 …

福田政雄『殿がくる!ニッポン最後の日!?』

戦国の覇王織田信長が現代日本にタイムスリップするというドタバタものになりがちな設定にも関わらず、極東アジアの安全保障や国債による国家財政破綻という政治テーマをストーリーの骨子に据えた異色のライトノベルの最終巻です。殿がくる!ニッポン最後の日…

高野和『七姫物語』

第九回電撃ゲーム小説大賞の受賞作で、16ヶ月に1回というライトノベルでは珍しい刊行ベースで4巻まで続いているシリーズです。きっと良い読者がついているのだと思います。七姫物語 (電撃文庫)作者: 高野和,尾谷おさむ出版社/メーカー: メディアワークス発売…

悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた

8巻以降は副題に《It》とあるように《悪魔のミカタ》となった堂島コウの中で成長しつつある謎のパワーの秘密を中心に展開していくようです。今回はなんと《悪魔のミカタ》の前任者が登場。アクションはありがちな展開でややもたつきますがお話は気持ち良い…

うえお久光『悪魔のミカタ8 It/ドッグデイズの過ごしかた』

番外編は動きよりも心理描写が主体でしたが、8巻からはアクション主体となります。 しかも駆け落ち+カーチェイス+ガンアクションとアクション映画を彷彿とさせる王道展開です。伏線を気にせず頭を空っぽにして展開を楽しむと吉。6点悪魔のミカタ〈8〉It …

うえお久光『悪魔のミカタ7 番外編・ストレイキャット リターン』

10歳の小鳥遊は、かわいげの無い言動はともかく内面は意外に子供子供していて、日奈との出会いで少しずつ変わっていくのですが、その辺りの精神的な成長物語に共感できると本作は楽しめるでしょう。前作同様1ヶ月区切りの連作短編形式になってます。前巻…

うえお久光『悪魔のミカタ6 番外編・ストレイキャット ミーツガール』

番外編と銘打たれている本作と続刊7では、一作目のヒロイン冬月日奈の幼馴染で「女が好きな女」小鳥遊恕宇(たかなし・じょう)の小学生時代が描かれます。番外編ということもあり期待してなかったのですが、意外にも小さな謎解き要素や本編に至る伏線が多…

うえお久光『悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン』

脇役から一転『先輩』こと真島綾がヒロインとなり《知恵の実》の騒動に巻き込まれます。そして今回はボクシング!素人のコウと超人ボクサーが先輩を巡って争う試合展開は意外に白熱の展開となります。6点悪魔のミカタ〈5〉グレイテストオリオン (電撃文庫)…

うえお久光『悪魔のミカタ4 パーフェクトワールド・休日編』

前作《平日編》で予告された堂島コウと舞原サクラのデートと、そこで起こる騒動が描かれます。お話の舞台となる遊園地《和歌丘タワーワールド》のディテールづくりは並々ならないものを感じました。ここまでもデートに邪魔が入りそうな伏線はあったのですが…

うえお久光『悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド・平日編』

次巻《休日編》のプロローグというべき作品です。見所としては舞原妹サクラと堂島コウとの微妙な関係。なぜかサクラへのデートをなかなか切り出せないコウとそれをサポートする舞原家の面々がおりなすドタバタ。かと思えば《悪魔のミカタ》に敵対する《夕日…

うえお久光『悪魔のミカタ2 インヴィジブルエア』

犯人は早々に露見し、結末に明かされるハウダニット的な謎解きも前作のような緊張感に欠け今ひとつでした。むしろ《知恵の実》インヴィジブル・エアが起こす騒動のバカバカしさや、ジィ・ニーら舞原(まいばる)家や小鳥遊(たかなし)などの強い女性キャラ…

悪魔のミカタ 連読

もともと年末年始に読もうとしていたのですが、1月3日から7日にかけて『悪魔のミカタ』のシリーズ前半を一気読みしました。今回は短評&10点評価形式で。 このシリーズはこれまで13巻が刊行されていますが、約2年半ぶりの続編の刊行が発表されていま…

池上永一『ぼくのキャノン』

初めて読む作家さんです。以前から興味はあったのですが、この人の作品にとりあげることの多い沖縄という土地に思い入れが無いせいか、なんとなくスルーしてました。代表作は本作のほか『シャングリ・ラ』や直木賞の候補作になった『風車祭(カジマヤー)』…

小川一水『第六大陸2』

読了!最後まで満足。第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/08/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 29回この商品を含むブログ (148件) を見る

小川一水『第六大陸1』

これを読みながら新年を迎えてしまいました。期待以上の大作です、冒頭からワクワクします。第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/06/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 862回この商品を含むブログ (212…